どの診療科目に勤務していても、基本的な看護師の業務は変わりません。
ただし、小児科の場合は少し異なる部分もあるようです。
まず、採血はどの科でも看護師によって行われますが、小児科では医師が患者の採血をすることも少なくありません。
子供は採血を怖がったり、痛がったりするので、採血時に暴れると危険なので、医師が採血を行い、看護師はそれを補助することも珍しくはないようです。

また、小児病棟では、小児患者に対しておやつを提供する時間を設けていることもあります。
しかし、子供は自分の欲求を抑えることが難しく、糖尿病なのにこっそり甘いお菓子を持ち込んで食べたり、腎疾患なのに塩分の多い食べ物を食べたりすることがあります。
ですから、こうした行為に及ばないように、看護師はおやつの時間も巡回をしたりして、患者を観察しなければなりません。

それから、小児患者が乳児の場合は、母親に代わってミルクをあげたり、オムツの交換を行ったりすることもあります。
また、乳児はうつ伏せになって呼吸困難になるリスクもあるので、経過観察時には細心の注意を払わなければなりません。
それに、小児病棟では、親が頻繁に面会に来るため、処置と面会が重ならないように時間を調整する必要もあります。
しかも、我が子が傷病を抱えている親は、非常に神経が敏感になっており、看護師に細かい質問をしてくることがあるので、看護師はそれに対して丁寧に対応し、不安を軽減するよう努めることも大切な業務です。
ですから、小児科に勤務する場合は、ほかの診療科にはない仕事もこなさなければなりません。